
壁の曲がりを、食事と休息の境目にする
L字の部屋は、どこからでも全体が一度に見えるわけではありません。その形を利用し、ソファで休む側と、食卓を使う側を分ける想定です。梁の下へ背の高い収納を詰め込むより、まず低い家具で配置を試します。隣の部屋へ向かう扉とバルコニーへの窓、その二つを結ぶ道が家具の間に残っているかを確認します。

コーデュロイの凹凸を、部屋の表情にする
オリーブ色のソファは、布の畝に光が当たることで同じ色にも濃淡が生まれます。そこへ曲線のある木の収納と小さなテーブルを合わせ、硬い直線ばかりにならないようにしました。レトロな雰囲気を出すために装飾品を増やすより、毎日触れる家具の形と素材から選ぶ提案です。座面の沈み方や立ちやすさも、購入前に試しておきましょう。

厚地は床より明るく、レースは白く
濃い床に濃い家具を合わせる部屋では、窓辺まで暗くすると重さが出やすくなります。そこで、厚地は薄い茶系、内側は白いレースにする計画にしました。写真のように布の織りが見える素材なら、柄を足さずに変化がつきます。閉めたカーテンがソファの背に触れないよう、壁から家具を少し離して位置を確かめます。

バルコニーへ出る道も、配置の一部にする
リビングが気持ちよく見えていても、洗濯物を持つと窓まで歩きにくい配置では長続きしません。バルコニーへ向かうときの手荷物も想像し、ソファと収納の間を確かめます。外側も写真のように床を空け、室外機や避難設備を家具で囲わないようにします。室内から外まで続けて歩いてみることが、最後の配置確認になります。